Scuderia Ferrari | We Race Comic - Characters

主な人物

首位を争う2人のレーサーの背後から忽然と現れた若手レーサー。これは、この若者が夢を叶えるまでの長い道程の物語である。

Scuderia Ferrari | We Race Comic - Miri Fernandes
レーサー
強情
19
171 cm
56 Kg

お前には世界を変える能力があるが、まず自分自身を変えることができないならば、そんな能力は無駄だ…。

Scuderia Ferrari | We Race Comic - Miri sketch Scuderia Ferrari | We Race Comic - Miri sketch

アルゼンチンは魂の国家。

変容後のアルゼンチン。ヌエヴァ・ブエノスアイレスの市民は、世界の様相が変わり、かつての国境は人々の記憶の中にしか残っていないが、それでも心底アルゼンチンへの愛着を失っていない。スポーツの人気は、昔ながらのサッカーのライバル、ボカ対リーベルから、もっぱらフォーミュラ・ニューへと移りつつある。誰もがフォーミュラ・ニューのレーサーを夢見る、そんな世界で育ったのがミリだ。

ミリは、アスファルトと煉瓦が森と混在するヌエヴァ・ブエノスアイレスの郊外出身だ。 そこには仕事がなく、暮らし向きが悪い。誰もが早くこんな場所を去って高層ビルの立ち並ぶヌエヴァ・ブエノスアイレスへと移住したいと思っていた。 しかし、ミリと兄のアルバロだけは例外だった。この2人は大都会へ出ることよりも、もっと大きなスピード感があるものを夢見ていた。それはレーシングでの優勝することだ。

有望株の二面性

アルバロには才能があったので、ゴーカートレースへ出場させてもらっていた。ミリは、同じく才能があったどころか、むしろ兄よりも有望だったのだが、父親はミリを荒れて旧弊なおんぼろなゴーカートの世界より先へと進ませてはくれなかった。レースへ出場するにはお金がかかったし、一家から一人レースに参加させるだでけも大変な苦労だったのだ。ミリは年少だったし、そして何よりも…女の子だったから。

そもそも、女性のレーサーなんてどこにもいなかった。 しかしミリの意思は強固で、スピード漲るレースを夢見ていた。確かに女の子がサーキットを走ってはいけないなんてルールはなかったのだが、マイナーなフォーミュラレースに時々出場する者以外には、それまでフォーミュラ・ニューには女性レーサーはいなかった。

ミリの思い入れは、若くして亡くした母親のためにレースに出ることだった。

スタートライン

母親はミリとアルバロの幼少時にこの世を去り、幼き兄弟の心に深い傷を残した。その寂しさを紛らすために、二人はレースに参加することにした。実の問題は、アルバロよりもミリのほうが速いことだったが、兄はそれを表には出さなかった。妹に負けるたびに、兄は故意に譲ったふりをしていた。しかし、ある日のレースですべてが覆されることになる。自らの才能で切り開いたレースの道。しかし、それには沢山の犠牲が必要だった。

アルバロは口をきいてくれなくなった。それ以来、ミリは兄とは別に自分一人で道を開拓してきた。勝利やラップ記録の更新を重ねた結果、フォーミュラ・ニューのマイナーチームのオーナーから声がかかった。叩き上げで億万長者の座にのし上がった果敢なその男は、今度はモータースポーツに参入しようとしていた。そんな彼にとって、ミリは完璧なレーサーだった。勝利を熱望し、ゴールラインを一番で切るためなら、何も恐れない若い女性

Scuderia Ferrari | We Race Comic - Figure
パイロット
激烈
21
179 cm
67 Kg

ルーカス、お前の問題は、態度がでかいことじゃない。2位でフィニッシュしたことしかないことだ・・・—。

Scuderia Ferrari | We Race Comic - Lucas Hoth face sketch Scuderia Ferrari | We Race Comic - Lucas Hoth helmet sketch

止められない力。不動の障害物。

幼少のころから、スポーツに対して異常なほどの興味を示したが、性格が激しく、チームで戦うことができないため、ある程度以上の結果を残すことができないでいた。モーターレース界にアプローチしたのは遅く、友達同士のレースに参加し始めたのは17歳の時だった。当初は過激な趣味でしかなかったのだが、情熱へと変わっていったのである。

ルーカスは、車に乗るために生まれたきたようだった。怖いもの知らずの無敵のドライバーとしての名声を築いた・・・

しかし、それは、事故 (自分の不注意が招いたものである) のために病院のベッドで1か月間を過ごさなければならなかった時までだった。

新しい機会。新しい試合相手。

病院で、フォーミュラニューの超有名チャンピオン、ベン O が見舞いに来てくれた。彼は、ルーカスの生まれながらにして持っている能力を知り、若いパイロットのためのアカデミーに入ることを提案した。彼が主宰しているO-アカデミーである。ここで、ルーカスはジム・イエーガーと知り合う。彼の最大のライバルだ。数年で、この二人はすべてのマイナーカテゴリーで表彰台に上り、常に競い合ってきた。そして、ベン O はシーンからの引退を発表した。

そして、スクデリア・アステルダの第一パイロットとして彼の後継車を任命すると発表した。ルーカスは、チャンピオンシップの最後のレースに勝ち、チャンピオンの肩書を勝ち取らなければならい。しかし、緊張のあまり重大なミスを犯してしまう。ゴールの直線手前の最終カーブで、ルーカスはルートを誤り、貴重な10分の1秒を失ってしまう。ジムはライバルを振り払う好機を逃さず、ゴールを駆け抜けた。そして、タイトルを獲得した。

無への飛躍。張り詰めた手。

ボックスに戻ったルーカスは理性を失い、チーム、テクニック、世界全体を敵に回すほど怒り狂った。怒りのあまり、壁にヘルメットを投げつけ、立ち去った。翌日、ベン O は後継者を発表した。ジム・イエーガーだ。その直後にベン Oの死が発表された。長い間彼を苦しめいていた病が原因だった。

この知らせを聞き、ルーカスは落胆するしかなかった。彼が戦ったものはすべて失われた。すべて彼のせいだ。何週間も家から出ず、電話に出たり、メッセージに返信することもやめた。引きこもりだ。ディーン・ロッソが自身のスクデリアで走るのを提案したのは、ちょうどこのような状態の時だった。

Scuderia Ferrari | We Race Comic - Figure
パイロット
計算高い
23
176 cm
71 Kg

ジム、お前の強みはその集中力だ。風はお前より早く駆け抜けるが、お前はどこに風が吹くかを常に把握している。—。

Scuderia Ferrari | We Race Comic - Jim Jager face sketch Scuderia Ferrari | We Race Comic - Jim Jager helmet sketch

心が物を支配する。

彼のパイロットとしてのキャリアは、クイーン・マーガレット・カレッジのレーシングクラブの机の上で始まった。もともと孤独を好むジムは、エンジンの轟音に包まれ、孤独でいるというロマンチックとも言えるアイディアに惹かれた。ジムは生まれながらの才能に恵まれたわけではないが、頑固だった。レースを重ねるうち、周回を重ねるうち、徐々に上達していった。

自分自身と敵について研究し、戦略を練り、可能性とルートを計算した・・・

そして、短時間でキャンパスを支配するチャンピオンになり、その後はプリンチパート・ディ・アルビオーネのチャンピオンになった。彼のおかげで、クイーン・マーガレット・カレッジの旗が表彰台の最も高い位置にたなびいた。

同じ人物でありながら、2つの顔を持つのだ。

すぐにジムはO-アカデミーに入るように招待された。フォーミュラニューのチャンピオンであるベン Oが設立、運営している若きパイロットのための学校だ。アカデミーでは、はじめは困難を乗り超えなければならないが、ジムはあきらめなかった。挑戦をすることで生きていることを実感できたし、自分自身への挑戦が何よりも面白かった。短期間のうちに、ジムはアカデミーの中でも最も期待されるパイロットになった。

そして、ルーカス・ホスがやってきた。頭に血が上り、脳ではなく本能に任せて運転する。完璧な敵だ。数年間、二人はレース、トレーニング、とりわけ表彰台の中心にいた。ルーカスが表彰台の高い位置にいる時もあれば、ジムが高い位置にいる時もあった。唯一の定数は挑戦だった。どちらかがより優れているというものではなかった・・・ベン O が引退を決意し、その後継者をテレビの生放送で発表するまでは。

全てが変化し、なにも変化しない。

ジムは、その誰かが自分であることを知っていた。フォーミュラニューの次のチャンピンシップは、マイクのシングルシーターで迎えることになる。確信がある。しかし、その前にチャンピオンシップの最終レースで勝利し、ルーカスからタイトルを奪わなければならない。二人は最終カーブまで激しい戦いを続けた。ジムは抜け道を見つけ、ライバルを引き離し、ゴールを駆け抜けた。

タイトルを奪った。その後は、ドミノ式にイベントが続いた。ベン O は後継者を発表した。ジムがスクデリア・シルバーのために走り回ることになるだろう。予想通りだ。ルーカスは理性を失い、引きこもった。ベンは亡くなった。闇だ。ジムにはほかのことを考えている暇はなかった。トレーニングしなければならない。これまで以上に厳しいトレーニング。挑戦しか残っていない。

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